製品紹介

台付形石燈籠

広隆寺(太秦型)石燈籠写し

太秦型(うずまさがた)の名で昔の茶人が名物に選んだ燈籠である。
現在太子殿(たいしでん)の前にあるのは模造品で、実物は本坊の南庭にある。六角型、基礎の平面円形で蓮弁はゆるく反転し、燈籠の姿は安定する。竿の中節四方に蓮華文の飾りがあるが、鎌倉時代の好みの一つである。中台側面は二区に分かち横連子を入れる。中台以上が大振りなので荘重感が出ている。笠は低く、しかも重々しいが、軒先はやや上に反っているので重苦しさを感じない。宝珠部はもともと後補であったが、それを近ごろ盗まれたとかで、あり合わせのものが流用してある。