製品紹介

生込形石燈籠

織部形石燈籠

竿は、生込形で四角であるが、上端に変形の十字を拵えている。中台・火袋・笠は四角で、宝珠の下の請花の替わりに四角な露盤が宝珠と一体となっている。この形のものは、古田織部が好んだという伝承があって、そのためにこの名称がある。茶人大名の織部が愛好したとされているせいか、茶人に好まれ、露地によく用いられる。竿の下部に地蔵の像が陽刻してあるが、これをマリア観音とみて隠れ切支丹が秘かに信仰し、生け込む際に、像の肩まで埋めるのを通例とする。十字の部分をラテンクロスとし、その表面にLhqらしき文字を刻んでいるものが多い。ということは、像や文字のないものも中にはある。